2020年12月4日21時過ぎ臨終
緩やかに老いを重ねていたうちのわんこですが、とうとう1週間前から食事量がガタっと落ち、12月に入って、ほとんど食べなくなりました。給水器の先を口元に持っていくと水は飲むため、抱っこした時に少しずつ与えていました。はちみつの空き容器を哺乳瓶代わりに、ヨーグルトを水で薄めたものを12/4朝に少し口にしたものの、その後は水を持って行ったとき以外は口を開けようとせず、横になったまま。たまに、走るように脚を動かしたり、鳴いたり。抱っこしたり、頭を膝にのせて撫でていると少し落ち着くようですが、やはりしんどいのか、痛いのか、しばらくすると、もがくように動いたり、鳴き声を上げます。「週末に動物病院に連れて行き、痛みだけでも楽にしてもらおう」と思い、わんこには「もう十分頑張ったんだから、頑張らなくていいよ。」と声をかけていました。12/4夜、膝枕で撫でていると、ずっと静かにしていましたが、また鳴き始めました。防音シェルターに戻す前に、ティートゥリー入りのお湯で身体を拭いてやっていたところ、お尻を洗った時に、排尿し、荒い呼吸と共に、それまで少ししか開けなかった口を大きく開けたと思ったら舌をベロンと出しました。吸水シートの上に横たえてやると、舌は引っ込んだものの、口は軽く空き、瞳孔も開いているようです。心音も呼吸もありません。それでも、しばらくは、モフモフの毛皮のせいか、お腹や腰は触ると温かく、いつもの手触りだったので、「もしかして昏睡状態でギリギリ生きているのでは?」と思いつつ様子を見ていました。数十分経ち、抱き上げると全身がくにゃくにゃで、残りの尿や口から出た茶色い液が吸水シートに吸われていきました。体重は5.5㎏。前々から、感じてはいたものの、随分、軽くなったものです。スマホで以前チェックしていたペットの火葬を検索し、24時間受付というのを確認して、申込み。翌朝8時に正念寺さんというお寺から来ていただくことになりました。
焼き上げはお芋と共に
12/5朝8時過ぎに、お寺の方が来られ、部屋でうちのわんこにお経を上げて下さいました。わんこの思い出話などをしつつ、火葬の説明をうけ、お骨の引き取りや納骨などについて決めていきます。「煙や臭いの素になるため、遺品は入れられないが、食べ物くらいなら問題なし」との事でしたので、昨日買ってきたものの、わんこが口にできなかった大好物の焼き芋を一緒に入れてもらうことに。火葬車まで連れて行くべく、わんこをミニ毛布に包んで抱き上げると、死後硬直で手足は固まっており、首を安定させるため、懐に抱き込む形で、頭をこちらにもたれかかるように抱っこすると、いつもと同じように私のあご下にわんこの後頭部が。抱きごごちもほぼ、おとなしくしていた時のいつも通りです。大切に抱えて運び、火葬台の上に載せました。少量の布なら問題なしとの事なのでミニ毛布に包んだまま、口元に焼き芋の欠片を置いて、見送りました。
11時くらいに「焼骨が終わりました」と連絡があり、お骨上げをしました。散歩ができなくなって長かった割には、骨は比較的白く綺麗に残っており、お寺の方にも「老犬では良く残っている方です。」と言っていただきました。ただ、「胸の方が最後まで燃えるのに時間がかかったので、少し胸が悪かったのかも。」との事。高齢で息がしんどそうなことも、たまにあったし、最後にほとんど食べられなかったことを考えると、心臓でも肺でも、何なら胃でも不思議ではありません。「もう、しんどくないよね。よく頑張ったね。」という気持ちです。本当にうちに来てくれてありがとう。居てくれてありがとう。わんこにも、見守ってくれた周囲の方々にも感謝しております。
当初、お骨は骨壺のものをお寺に納骨して、分骨用のガラス壷に入れたものを自宅でお祀りする予定で、分骨用の小瓶には甲状腺周りの骨(ヒトで言う喉仏)とあちこちの小さな骨を、骨壺には残りの大きな骨と頭蓋骨を入れました。が、何となく戸惑いが顔に出ていたためか、「納骨はいつでも大丈夫です。49日で行う人ももっと長く自宅に置く人もいます。」と、お寺の方に言われ、当座は骨壺もうちで供養することにしました。年内くらいは居てもらおうかな。
部屋に戻って、とりあえずマットやシーツは洗って干しました。亡くなってしばらくは、気配が残るとも言われてますし、私の気持ちを落ち着けるためにも、サークルや綺麗になったマットなどは、もうしばらく、いつもの位置に置いておこうと思います。食器も一旦きれいに洗いましたが、残ったフードを陰膳で供えています。ブログも時々わんこの思い出話を入れながら続ける予定です。