漢方お試し
以前から、漢方は私も時々服用しており、煎じ器や生薬なども、元々自分用に幾らか揃えていたことから、ワンコに漢方を試してみることも考えていました。病院でとりあえず、肝臓や腎臓に問題がないと確認された事と、少なくとも病院でもらった鎮静剤よりは、漢方を試した方が、害が少ないと確信した事で実践開始です。とりあえず、高齢者使用で定評のある当帰芍薬散や、不安を取って眠りやすくする酸棗仁湯から試してみることにしました。
ひとまず酸棗仁湯で安眠?
まずは、酸棗仁湯を煎じてみることにしました。酸棗仁10g、川芎3g、茯苓5g、甘草1gを水600mlで沸騰後、弱火で30分煎じました。本来は知母という所謂ゆり根も成分に含まれるのですが、一般的に、ワンコにユリ科のものは毒であり、ゆり根は大丈夫という記載もネットで見つけはしたものの、そこまで冒険して使う必要はないだろうと判断して抜いて調整しました。ひとまず、煎じあがったものを10mlくらい、いつものフードにヨーグルトと一緒にトッピングしたところ、食いつきは上々でぺろりと平らげました。上記の煎じた量が人の1日分に当たるため、体重10㎏のワンコでは4~5日分として様子を見ることに。
加齢の不調に当帰芍薬散?
数日は落ち着いていたものの、5日目に夜鳴き再発。身体の震えや強張った感じも強く、抱っこしようとすると吠えるため、クレートで移動。今度は当帰芍薬散末を試してみることに。これは、ヒト1日分で当帰0.4g、芍薬2.2g、茯苓0.6g、沢瀉1.1g、川芎1.1g、白朮0.6gを合わせて細かく砕いたものです。やはり、ヒトの1/4くらいの量をフードにトッピングして与えて様子見。翌日は抱っこできるようになったが、やはり、夜鳴きはあり、酸棗仁湯の時の方が体の緊張が少なかった気がしました。
困ったときの合わせ技
もともと、川芎と茯苓は両方の漢方に含まれています。そこで、酸棗仁5g、甘草0.5gを水300mlで煎じ、3日で使用(ヒトの1/6量)することにして、当帰芍薬散末もフードにヒトの1/4量以下でトッピングして様子をみることにしました。結局、その後、食事の見直しなども効いてきたのか、随分落ち着いてきたため、今は酸棗仁と甘草を煎じたもののみ常用し、当帰芍薬散は頭や足がフラフラしている時のみ頓用になっています。毎日続けることを考えるとシンプルなのが一番です。