和菓子でまったり

季節を食べる~限定品には弱いんです

梅雨に入り、天気予報の雨雲レーダーとにらめっこしながらワンコの散歩に出かける今日この頃です。ふと、和菓子が食べたくなり、洛彩スイーツファクトリーという和菓子屋さんに。ここは、来るたびに季節替わりのお菓子があり、つい買ってしまいます。定番のくるみ餅やチョコ大福も美味しいのですが、今回は6月らしいものを購入。水無月と茶団子、こもも大福です。

水無月はその名の通り旧暦6月の夏越の祓いに関連したお菓子で、下は白いモチモチとした生地に小豆の甘煮が乗った三角形のお菓子です。この三角の白い生地が氷を表しており、夏の氷がセレブの食べ物であったその昔、暑気払いに宮中でふるまわれていた氷に少しでも似せるべく作られたそうです。それに邪気祓いの小豆をのせて夏越の時期の厄払いに食べたとのこと。原材料自体に季節感はないものの、季節のお菓子のため、見かけた時に買っておかないと、うっかり食べはぐれてしまうお菓子でもあります。お茶団子は新茶を練りこんだ綺麗な緑色で、程よく甘く、お茶の風味がしっかり感じられるものでした。こもも大福は、ももの未熟果を蜜漬けにして、白あんと一緒に薄紅色の求肥に包んだものです。色や大きさから梅のように見えますし、植物学的に近縁のためか、風味も梅の蜜漬けにとても似ています。ただ、種がきちんとできる前に摘果しているためか、種まで柔らかく丸ごと食べられるのが、美味しくも異なるところでしょうか。

梅雨の時期で気温差も大きいし、なかなかスッキリしない天候ですが、こういう季節限定のお菓子を食べていると、四季や梅雨があるのも悪くないと思います。ええ、たとえ散歩でワンコの足元が泥まみれでも…。