ご来光 at 露天風呂
3日目(菰隠温泉ホテル宿泊2日目)の朝は夜明け前に起きました。念願の露天風呂で日の出観測です。前日、 ホテルのスタッフさんに「 貸し切りということはお風呂での撮影は大丈夫ですか?」と尋ねたところ、OKが。前夜の露天風呂からの星空もとても綺麗だったのですが、私のスマホカメラでは機能不足で上手く撮影できないため、こちらは脳内メモリーに留めるのみでした。わんこのトイレがてら外に出ると薄っすらと空が明るくなってきています。わんこを部屋に連れて帰り、朝おやつのフードを与えてから私は露天風呂に直行です。
貸し切りのため、ホテルオリジナルの暖簾をくぐって、露天風呂へ。早朝の冷え込みの中、急いでお風呂に入ります。まだ、朝日は出ておらず薄明かりの中に月が浮かんでいます。
空の色合いを観ながら日の出の方向に当たりをつけ、湯に入ったり出たりしながら日の出を待ちました。源泉かけ流しのため、湯の流れる音が静かな朝の空間に響き、時折、鳥の声や遠くを横切る漁船のモーター音が混じります。
東の空を観ながら、枕草子の『やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる』ような光景だなあと思っていると、曙光が差しました。
日の出の黄金色の光が筋雲に反射して、 一気に華やかな空になりました。澄んだ冷たい空気の中、温泉で暖を取りながら、贅沢な天体観測です。
空の色、海の色も刻一刻と変わっています。ふと朝日に目を戻すと、雲の反射や光の屈折の関係か、光の鳥のような形になっていました。
その後ますます光は強くなり、朝凪の海に光の道が出来ました。
お天気にも恵まれ、塩分を含んだ海水のようなお風呂に浸かりながら、日の出と瀬戸内海と島々の織り成す最高の景色を楽しむことが出来ました。
※今回は宿泊客が他におらず、貸し切り風呂になったため、撮影の許可をホテルの方にいただいて撮影しています。