わんこと海岸散歩…からの
今回宿泊した菰隠温泉ホテルですが、朝出かけるときに、「今日は宿泊者が他に居ないため、露天風呂の方を貸し切りにしておきます。早めに戻られるようでしたら、午後3時くらいから利用できるようにしておきますね。」とうれしいお知らせが。今はマリンスポーツには寒く、柑橘収穫も丁度、端境期(1月後半。2月からは参加可能)。桜や紫陽花の時期でもなく、参加できるアクティビティが少なかったのですが、オフシーズンならではの特典にホクホクしながら昼食後早めにホテルに戻りました。少し時間があり天気も良いため海岸を散歩することに。
ホテルの駐車場から海岸に降りると穏やかな波の小ぢんまりとした浜辺にでられます。ホテル専用のビーチのようで、他のお客さんもいないため、気兼ねのないドッグラン状態です。波打ち際に近づくと、わんこもうれしそうに海に入り、水をちょっと舐めてみたり、岩場で波と戯れたり。
昔は海というか水が苦手で、4mくらいのロングリードをつけて海岸を散歩しても海に近づこうとせず、浅瀬にボールを投げるとボール欲しさに海に飛び込んで犬かきで回収しては真っ直ぐ陸まで駆け戻っていたものですが(家人は「鵜飼い」みたいと申しておりました)。「波が穏やかだからかな」と思っていましたが、歳を取って、危機管理意識がなくなってきているのに気づいたのは、この直後です。
わんこ海で溺れる
念のために握りしめていたリードが、ふと気づくと手からほどけ、海に浮かんでおり、わんこは首下数㎝くらいまで海に浸かっています。水の透明度が高く、脚もしっかりついているのが見えるけど、そろそろ回収して身体を拭いてやろうと呼びかけましたが、わんこは固まったまま動きません。見つめあうこと数秒ののち、わんこの頭が沈んだ…と思ったら、そのままブクブクと溺れています。「え?ちょっと!@@##~!」言葉にならない声を上げながら、海に分け入りわんこを回収。海から出すとわんこは吠えながら水を吐きだしました。
急いで海水客用の外の水シャワーで塩水を落とし、車まで戻って吸水シートで水分を拭き取っていると、ホテルのスタッフさんが「大丈夫ですか? 」とタオルを貸してくださいました。わんこは寒さと怖さのためかガチガチに震えており、ある程度水気を取ったところで部屋に移動。ちなみに私のブーツには水が入りガポガポ。わんこを抱きかかえるために屈んだため、へそから下はびしょ濡れでした。
部屋に帰って、吸水性の非常に高いマリンスポーツ用のボディタオルでわんこを拭いてエアコンと日当たりのよい窓際で温めたところ、震えも止まり、通常モードに戻りました。その後、私も衣類を着替え、海水に浸かった靴や服を洗ったり干したり。
まさかの事態にびっくり、ぐったりしました。が、スピスピと気持ちよさそうに寝ているわんこを見ると、私も気が抜けて、暖かい窓際で、しばし、お昼寝をしました。